猫が探偵 三毛猫ホームズの推理

飼い主が事件に巻き込まれ主を失った三毛猫と、ひょんな経緯から飼う事に成ってしまった血を見るのが苦手で女性恐怖症の気弱な警視庁捜査一課刑事の片山義太郎との出会いから始まるコミカルな赤川次郎原作の推理小説です。
事件が起こると現場に嫌々、急行する片山に心配なのか勝手に着いてゆく三毛猫のホームズ、何故なら人は良いが刑事に似合わぬタイプで、血を見ると倒れてしまうし、犯人を追っていても高所恐怖症で、足がすくむ始末、猫が人間を心配するという変わった関係。
そして、もう一人、片山とは正反対の性格で好奇心が旺盛で何事にも躊躇無く進んでしまう妹の晴美。
兄の背中を叩き事件の真相にまで辿り着かそうとするが、奇妙な行動で真犯人を探り出し、片山に気付かせ手柄を立てさすのは主人公の三毛猫、ホームズなのです。
この2人と1匹が住む家に色々な理由を付けては、やって来る晴美にベタ惚れの後輩刑事の石津、大柄で生真面目だが、自身の部屋を借りるのについ、配偶者欄に晴美の名を書いて怒られるような男。
そして、刑事に向いていないからと片山が辞職願を出すが、無くした等の理由で何度も破り捨ててしまう面倒見の良い一課長に、両親を亡くした片山兄妹の親代わりで世話好きが講じて、片山義太郎に毎回、見合い話しを持って来る叔母。
何故か微笑ましく親近感がわき安心感の有る推理小説です。
読んで見ると赤川ワールドの面白さが伝わり、いつの間にか全シリーズを読んでしまいます。